私にとっての青春の一冊
青春時代に読んだ本は数多くあるけれど、一冊に決めるならコレ、
遠藤周作さんの『深い河』です。
私の青春時代はちょうどネアカ軽薄短小のバブル期で、時代の波に流されお気楽に遊んで過ごしてきた私を立ち止まらせ、「人生とは何か」を深く考えさせてくれた一冊でした。
生死、人生、宗教観、愛。
この小説の登場人物5人が求めるものを探して
インドのガンジス河に辿り着いたように、
私もインドへ旅立ちました。
それも2回も。
一度目は観光ツアーで。
二度目はバックパッカーとして。
この小説に感化されて、インドをふらふらする変な日本人になってしまいました。
今思うと気恥ずかしいです。熱かったです自分。インドより熱い。
つったく、青春め!
でも過酷な気候だったインドのおかげで生きてる実感が湧き、水のありがたさも再確認できました。日本食の美味しさも。
健康が一番大事ということも。
身体を壊して帰国した私を成田まで迎えに来てくれた男友達が
今の旦那様です。
ありがとうインド。
ありがとう『深い河』
この一冊で
私の人生がガンジス河のように豊かに流れています
*******
特別お題「青春の一冊」 with P+D MAGAZINE